トライアルレビューの振り返りをしました

トライアルレビューで取り上げられた文章を訳した後で、ビデオを見て復習しました。その中で、自分に欠けているもの、身に付けなくてはならないものなどの気づきがたくさんあったので、特に大切なことをまとめました。

私が最初に感じた問題は

「限られた時間内で翻訳に必要な新しい分野の勉強法がよくわからない」

ということでした。

まずは自分で調べて翻訳したのち、ビデオ講座を受講するのですが、毎回調べ物の量が圧倒的に足りないことをいやというほど思い知らされました。また調べたつもりでも、それが翻訳に生かされないことも多かったのです。その理由を考えました。

●原因

・そもそも基礎知識が足りない。当業者が当然知っているような基礎知識が欠けている

⇒軸となる基礎知識が足りないので、自分が持っている知識と今足りない知識の切り分けがはっきりできない。だから、調べ物にとても時間かかってしまう。

・ただやみくもに調べるばかりで、何のためにどんなことを知るべきかという視点が欠けていた。

⇒事前に調べたことが、翻訳時に役に立たないことに気づく。

●対策

ビデオで実践されている必要な情報へ行きつくまでの道のりと訳語を決めるまでのプロセスを詳しく記録しました。なぜ、ここまで詳しく調べるのか、その理由もすべて記録しました。

詳細を記録することは特許明細書のビデオでも実践していたのですが、まだ身についていなくて 😥

とにかく、ひたすら「知子の情報」に記録しました。新しい分野の対処には、方法を記録して自分でも実践することを繰り返すしかないと思ったからです。それをしながら、改めて自分の訳文を見直し、詳しく調べなおしてみました。すると、基礎知識以外に私に欠けていることも見えてきました。

1.文章の全体のテーマをとらえる視点

「全体のテーマは何か」を考え、その中でこの一文はどういう位置にあるのかを常に考えて訳すことをしていませんでした。

当たり前のことだといわれそうですが、私にはこれが欠けていました。私は英文を前にすると、その英文しか見えなくなり、極端に視野が狭くなる傾向があります。いわゆる木を見て森を見ない状態です。その用語の意味や技術内容をあれこれ調べて、わかった気になっても、それが全体とどうかかわるのかまでリンクして考えることができませんでした。

●対策

以下を考えながら訳すことにしました。

・この用語や技術がこの文で出てきた意味は何か。

・作者はどうしてこの言葉をここで使用しているのか。

・今後、この文章の内容は全体のテーマとどうかかわっていくのか。

つまりコンテクストの中でその文章の意味、役割を考えるのです。そうすることで、文章を正しく解釈できるだけでなく、内容の先読みができるようになると思います。後に、その先読みが当たったか、間違っていたかわかったら、その理由を考え、自分の思考の癖を自覚できると思いました。

2.文章の流れを論理的に追う視点

「1」と関係するのですが、「ふつう、この内容が来たら次はこうなる」という思考の流れを常に意識していませんでした。

論理破綻している日本語の文章を読めばすぐにおかしいと気づくのに、自分で翻訳した文ではそれに気づかないことがあるのです。またなんかもやもやしても、そのままにしてしまうことがありました。

その原因は、

・文章の内容、扱っている技術を理解していない。技術を理解していないと論理破綻をしていること自体に気づかない。

・自分の知識に対する自信がない。なんかおかしいと思っても自信がないので、こんなこともあるのかなと思ってしまう。

・コンテクストの中でその文章を解釈していない

だと思いました。

●対策

・テーマである技術内容を基礎から徹底的に調べる。「こうなったら~なる」ということを理解していれば、論理破綻にならない。

・「1」と同じで、コンテクストのなかから文章を解釈する。

原文は必ずしも、学校で習ったような文法に基づいて書かれていないこともあります。だから、常にコンテクストの中で考える必要があります。前後の内容から、この文ではどういうことを言いたのか、どのように解釈したら論理的に矛盾なく、次につながるのかを考えないといけないのだと、常に自分に言い聞かせながら、目の前の文章と向き合うしかないと思います。

3.初めての分野の勉強は、基本に立ち返る

どんな文章にも必ずと言っていいほど、初めての技術、今まで知らなかった技術のことが出てきます。そんな時に大切なのは、基本に戻って勉強すること。私のように基礎知識が乏しい人にはこれしかありません。

●方法

・定義を調べる

・これまで学んだ岡野の化学、橋元の物理のテキスト、ノートを見返す

・自分にとって難しい分野と感じたら、子供向けの本、資料、サイトから読み始めて原理を理解する

子供向けの本や資料は、基本的なことが省略されずに丁寧に説明されているので私にとってはぴったりの教材です。

今回活用した本

今回のトライアルレビューは、電源、回路を扱ったものだったので、主に下記の本とサイトから基本を学びました。

「わかる 電子工作の基本100」
遠藤敏夫 著 (株)秀和システム

電子工作の章も読んでいて楽しいですが、今はそれは後回しにして、電気の基本の章を熟読しました。

村田製作所 エレきっず学園のサイト

ここの「電子部品のはたらき」にはとてもお世話になりました。「子供の科学」で連載していたものもすべて掲載されていて、こちらもおすすめです。

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長々と書いてしまいましたが、大切なのは以下の2つです。

テーマである技術に対する知識

コンテクストの中で文章を読み解く読解力

正しく、かつ読む人にとって役立つ翻訳文の作成には、この2つの力を身に付けるしかないことを改めて痛感しました。

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